映画ファンは、映画なら何でも劇場で鑑賞したいとは思わないようだ。劇場運営企業にとって問題は依然として、映画ファンが「見るべき映画」を見に行くかどうかだ。その点に関して、先週末の集計データではまちまちの反応がみられた。ディズニーが公開した「X-Men(エックスメン)」シリーズのスピンオフ作品「ニュー・ミュータンツ」の米国とカナダの興行収入は700万ドル(約7億4300万円)にとどまった。これは、全米の映画館のうち、数カ月間に及ぶ閉館の後に営業を再開しているのは52%(米調査会社コムスコアの推計)という状況でのデータだ。現在、映画館ではマスクの着用が義務付けられ、「緩衝帯」措置が取られた席で観ることが必要であることを考慮した上で、映画評論サイト「ロッテントマト」の批評家スコアが33%だったこの映画は、熱心なファンに足を運ばせるには十分ではないようだ。
「TENET」全米公開、映画館チェーンもスリリングに
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