米中が南シナ海で威嚇合戦、本格戦争になれば勝つのはどちらか中国の戦争勝利70周年記念の軍事パレードに登場した「東風21D」 Photo:South China Morning Post/gettyimages

中国が弾道ミサイル発射
米国は空母派遣で力を誇示

 中国は8月26日、海南島の南東沖の南シナ海北部に向け弾道ミサイル4発を発射した。

 上海南方の浙江省から射程約1800kmの「東風21D」、はるか内陸の青海省からは射程約4000kmの「東風26B」が発射された。

 当時この海域では中国海軍の演習が行われており、その一環と思われる。

 一方米海軍は7月、横須賀を母港とする空母「ロナルド・レーガン」と、本国西岸シアトルに近いキトサップ港から来た空母「ニミッツ」およびそれを護衛する水上艦4隻を南シナ海に入れて演習を行った。

 3月に米空母「セオドア・ルーズヴェルト」で新型コロナウイルスが蔓延し、乗組員1000人以上が感染して行動不能となり、他の艦でも発生して米海軍の戦力が低下したため、その弱みを見せないよう、あえて空母2隻を南シナ海に派遣し力を誇示したようだ。

 だが威嚇合戦でとどまるのか、米中本格衝突に発展すればどのようなことになるのか。