コロナ後、米中対立が深刻化し、火を噴く可能性に備えなければならない。
東アジアは日米中という大国の興亡の歴史の舞台であり、飛躍的に台頭を遂げた国と既成の勢力との対立は、国内要因にも起因し、幾度となく戦争へとつながった。
コロナ危機は今日の相対的国力の変化の中で各国の国内情勢を揺さぶり、米中はさらなる厳しい対峙となるだろう。
それが軍事的衝突に至る前に、何としてでも止めなければならない。
コロナで失策のトランプ氏
大統領選に向け「中国カード」
コロナ危機は11月の米国大統領選挙が佳境に入っていく時期に大きな影を落としている。
再選をかけた大統領選挙ではほとんどの場合、現職大統領が圧倒的に有利だが、その前提は経済が大きく落ち込んでいないことだ。