結果として夏休み、特にお盆の時期には、若いお子さんのいらっしゃる家族が「今年は帰省をやめよう」「帰省はリモートで」といった流れができてきました。

 実は、新型コロナの新規感染者数が減少に転じるのは、実際に数字が減少に転じた2週間前にカギがあると言われています。第1波のときはオリンピック開催機運が残っていた3月中旬の行動の緩みで4月に一気に感染者が増え、緊急事態宣言が発令された2週間後の4月下旬から感染が収束を始めています。

第2波収束のカギは
夏休みの若者の行動変容か

 同様に今回の第2波は、8月の第1週が感染のピークで、そこでの行動変化(具体的には帰省や夏休みの旅行の抑制など)によって、8月中旬、8月下旬と新規感染者が減少に転じています。つまり仮説推論で考えると、夏休みの若者の行動変容が第2波の収束の原因であるという仮説は、有力だといえそうなのです。

 もしそれが有力だとしたら、この後の新型コロナはどうなるのでしょうか。こうした未来の予言では、逆に帰納法や演繹法が役立ちます。

「過去に国民の行動が変容して、コロナへの警戒が高まったらコロナの感染は収束した」「過去に国民の行動が緩んだら、新型コロナの感染が急に拡大した」という2つの命題を、私たちは体験しています。後者の命題は、3月中旬頃の緩みと6月の緩みを指しています。

 だとしたら、帰納法から言えることは「この後、また緩みが起きたら新型コロナが再び急拡大するだろう」という予言です。

 さらに、もう1つわかってきたことがあります。芸能人などについて多く報道されていますが、かなり注意をして予防をしてきた人が、新型コロナに感染するようになってきました。背景には、無症状の陽性患者が若者を中心に一定数いる状況があります。

 演繹法でいえば、「無症状の陽性患者から、すでに何人もの新規感染者が出ている」「無症状の陽性患者は、見つけるのが難しい」「だから、新規感染者の抑制は難しい」という論理的な推論が成り立ちます。