新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が始まってから、米国で既に広がっていた薬物の過剰摂取による危機が悪化の一途をたどっている。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が収集したデータによると、米国各地で今年、薬物による死者数が増加している。連邦当局の予測では、昨年の薬物の過剰摂取による死者は7万2000人超で、過去最高を更新する見通しだ。治療関係者や保健当局によると、新型コロナは、薬物を断った状態を維持しようとする人々や、社会的孤立が強まり、ストレスが増大する中で薬物中毒と戦う人々を不安定にしている。米疾病対策センター(CDC)が発表した調査結果によると、6月の時点で、新型コロナ関連のストレスや気分に対処するため薬物の使用を始めたか使用量を増やした成人は回答者の13%に上った。
米国のオピオイド危機、コロナ禍で深刻さ増す
失業の増加と新型感染症のストレスで薬物による死者が増加
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