小売業は2社が入った。4位のショクブンが289.7万円(同496人、同47.7歳)、7位の井筒屋が307.7万円(同846人、同47.9歳)だった。ショクブンは愛知県名古屋市の食材宅配大手、井筒屋は福岡県北九州市の老舗百貨店である。

 一般的に、サービス業や小売業は労働集約的な産業で、日本は欧米の同業と比べて生産性が低い。中小企業の比率が高く、年収が金融やメーカーとの比較で見劣りするため、人材確保に苦労している企業が多い。

 サービス、小売業以外の業種では、水産・農林のアクシーズが266.4万円(同852人、同35.0歳)で2位、ガラス・土石製品の倉元製作所が303.2万円(同113人、同46.3歳)で6位、卸売業の日本製麻が321.7万円(同78人、同46.0歳)で10位と、それぞれ1社ずつ入っている。アクシーズは、鹿児島県鹿児島市に本社がある鶏肉国内大手である。

 倉元製作所は、液晶用のガラス基板加工を手掛けている。事業の低迷で2014年12月期から赤字が続き、18年12月期に債務超過に陥った。昨年12月には私的整理の一種である事業再生ADR(裁判以外の紛争解決)の利用を申請し受理された。経営再建中の今年4月にトップが代わり、中国出身の時慧氏が社長に就いた。

 日本製麻は、米麦用麻袋や自動車用マットなどを取り扱っている。

 なお、平均年収が300万円を切ったのは5社だった。300万円以上400万円未満は153社に上っている。今回のランキングの完全版では、平均年収が低い1000社を掲載している。業種別の動向も整理しているので、ぜひ確認してみてほしい。

(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)

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