「強いドル」の時代は終わりを迎える公算が大きい。米国内の投資家にとっては、これは必ずしも悪いことではない。米株式市場には足元、ドル安トレンドが追い風となるとみられる銘柄について、魅力的なエントリーポイントが存在する。ドルはここ数カ月、下落基調が続いている。背景には、米経済が他の先進国よりも新型コロナウイルス危機でより大きな打撃を受けていることが鮮明になったことがある。これに加え、危機克服に向けて前例のない財政出動・金融緩和策が打ち出されたこともドル安を後押した。主要16通貨のバスケットに対するドルの価値を示すウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)ドル指数は3月下旬以降およそ9%、5月半ば以降では6%それぞれ下落している。
強まるドル先安観、投資家には朗報か
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