米著名投資家ウォーレン・バフェット氏は前回の大統領選まで2人の民主党候補を支持し、活発に資金集めをしたり選挙運動に参加したりしていた。だが今年の大統領選では、民主党のホワイトハウス奪還を目指すジョー・バイデン前副大統領の選挙運動にまだ公に関わっていない。バフェット氏の不在が際立つのには幾つか理由がある。同氏がネブラスカ州第2下院選挙区で最も有名な住民であることもその一つだ。オマハのある第2選挙区は今年の下院議会選でとりわけ競争が激しい地区の一つで、勝者総取り式を導入している他州と異なり、同州とメーン州だけが使用しているシステムにより選挙人票1票が与えられる。同選挙区は保険業界や鉄道業界との結び付きが強く、大統領選が激しい接戦となれば重要な役割を果たす可能性がある。ドナルド・トランプ大統領は2016年、この第2選挙区でも州全体と同様に僅差で勝利した。今年は危うい賭けを避けたいとの思惑から、両陣営が資金を投じている。
バフェット氏、大統領選で沈黙なぜ
地元ネブラスカ州の選挙区は接戦で重要な役割を果たし得る
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