米アップルは新製品マーケティングの草分け的存在だが、今年は新型コロナウイルスの流行を背景に「iPhone(アイフォーン)」新機種を発表せず、観衆もいないという9月としては異例のイベント準備を進めている。ティム・クック最高経営責任者(CEO)は例年通り、イベントで基調演説を行うが、オンライン形式にする。また新型iPhoneを披露する代わりに時計型端末の新機種を発表し、タブレット端末「iPad(アイパッド)」のアップデートを提供する見通しだ。イベントは米東部時間15日午後1時(日本時間16日午前2時)から開催される。アップルは2012年以降、毎年9月の大規模イベントで新型iPhoneを発表してきたが、今年は待望の5G対応iPhoneの発表を10月に温存する。この次世代iPhoneへの期待の高さは、大型スクリーンのiPhoneを投入した14年以来だ。