オフィスではなくカフェなどの場所でWi-Fiやクラウドを駆使しながら働くスタイル「ノマド」が注目を集めている。しかし一方で、ノマド批判が一部でブームとなっているのも事実だ。ネット上では有名無名問わず、多くの人がこの話題を論じ、過激な批判も目立つ。

「なぜ、ノマドはこんなにも話題になるのだろう?」

ノマドというのは働き方の1つであるが、それが大きなトピックスになっているのは、このノマドという言葉が、単なる仕事術やスタイルを越え、なぜ人は働くか、人はどう働くべきなのかといった根源的な問題を突きつけているからなのではないだろうか。

そこで当連載『ノマドってどうよ? ~賛否両論から「働く」を考える~』では、ノマドの話題を軸にしながらも、「理想の働き方は?」と言った根源的な問題を考えていきたい。

今回は、実際に「ノマド」を実践する「ノマドワーカー」として知名度が高く、前々回前回ご登場いただいた常見陽平さんからも批判の対象とされたイケダハヤトさんに登場いただいた。(インタビュー日:2012年8月下旬)

■イケダハヤトさん
1986年生まれ、“個人ニュースサイト”「ihayato.news」を運営。ライター、NPO支援が現在の仕事のメイン。大学卒業後、半導体メーカーのルネサステクノロジに入社。その後、ソーシャルメディアのコンサルを行うトライバルメディアハウスに転職。2011年4月にフリーランスとなり、ノマドスタイルを実践。
公式サイト:http://www.ikedahayato.com/
Twitter=@IHayato
Facebook=https://www.facebook.com/IkedaHayato

【ノマドへの見解/筆者の印象】
[ノマド肯定派]
ノマドと自称し、他者からもノマドとして扱われる限りなくノマド側な人。ノマドに対して様々な意見を持つ人に登場いただく当コーナーへの出演を「プロレス(ここでは、対立軸を作ることで議論に注目を集めていくような状況)は嫌だな」と言いつつも快諾してくれた、実は気さくな人。

「会社はオワコン」批判に対する
イケダハヤトさんの反論は?

――はじめまして。今日はよろしくお願いします。さっそくですが、第3回の常見陽平さんの記事はご覧になりましたか?

 見ましたよ。面白いですね。