米電気自動車(EV)メーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は22日、大幅にコストを引き下げたバッテリーを利用して低価格のEVを生産し、2万5000ドル(約260万円)のEVを実現する計画を打ち出した。テスラを世界最大の自動車メーカーに押し上げる可能性を秘めた計画だ。マスク氏は、いずれ年間2000万台の生産を目指す考えだ。単独の自動車メーカーとして世界最高の販売台数を誇る独フォルクスワーゲンが昨年打ち立てた水準の2倍近い規模となる。マスク氏はカリフォルニア州フリーモントの組立工場近くで開催した年次総会でこの野心的な生産目標を示したものの、明確なスケジュールや予算は明らかにしなかった。極めて高望みな目標だが、かつて投資家を沸かせ、昨年の販売台数は36万7000台しかなかったテスラが時価総額で世界トップの自動車メーカーになったのも、そうした目標が期待をあおったからだ。
テスラ、低コストバッテリーに賭けるマスク氏の野望
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