ドナルド・トランプ米大統領が選挙集会で、最高裁判事に女性を指名すべきかと聴衆に問いかけると、会場からは「空席を埋めよ」と書かれたサインを振って応じる支持者の姿が見られた。対する民主党のジョー・バイデン大統領候補は、遊説先や献金集めのイベントで最高裁人事について触れつつも、医療保険の問題に一段と重点を置く姿勢を鮮明にしている。ある選挙集会では、最高裁人事について全く言及しなかった。米大統領選を争う両候補は、故ルース・ベイダー・ギンズバーグ判事の後任人事について、全く異なるアプローチをとっている。トランプ氏にとっては、最高裁人事は保守派の支持層の投票意欲を高めるまたとない好機であり、新型コロナウイルスへの自身の対応から有権者の関心をそらす上でも好都合だ。同氏は26日に候補者を発表する予定で、11月3日の投票日までの承認を目指す。