ドナルド・トランプ米大統領が新たな最高裁判事指名を目指していることについて、上院民主党は年内承認を阻止する手段がほとんどないことを認めている。最高裁リベラル派の旗手だったルース・ベイダー・ギンズバーグ判事の死によって、上院は11月の大統領選を控え、根深い政治的対立に巻き込まれている。トランプ氏が指名する候補は最高裁の力関係を右寄りに傾ける公算が大きく、ヘルスケアや妊娠中絶といったさまざまな政治問題に影響を及ぼすとみられる。共和党は今週、トランプ氏が指名する候補を年内に承認する方向でおおむねまとまり、大統領選の勝者に候補を選ばせるべきとする民主党の主張を退けた。上院共和党議員の間では、10月中に承認採決が行われる可能性も指摘されている。