新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で多くの労働者が在宅勤務に移行したからと言って、社内政治がなくなったわけではない。自宅で子どもに邪魔されつつ絶えずビデオ会議を行うといった、以前とは全く異なる環境にあっても女性はバーチャル会議で存在感を示し、同僚とのきずなを強める方法を見つけ、期待を上回ることで上司を感心させる必要がある。企業幹部を指導するエグゼクティブコーチやリーダーシップについて助言するアドバイザーらはこう話す。コンサルティング会社BPIグループのリーダーシップ開発部門フリンヒースホールト・リーダーシップでマネジングディレクターを務めるキャスリン・ヒース氏は、昇進のために公正に自らを売り込むには「人間関係を円滑にしたり、アイデアを提唱したり、頼み事をしたり引き受けたりすること」が必要だとし、「対面でやり取りができない現状では、女性にとってそれが一段と重要かつ難しくなっている」と話す。