コロナ禍で働き方が多様化している昨今、「フリーランスで働くこと」へのハードルが下がっている一方で、収入面での不安などもまだまだ大きいのではないでしょうか。そんな中、30歳で会社を離れてから18年間、「完全フリーランス」として働く伊藤賀一氏は、現在でも仕事の依頼が後を絶ちません。実は、特別なスキルや人脈がなくても、“わらしべ長者”のように仕事が途切れない「仕事のやり方」があるといいます。そこで今回は、新刊『会社を離れても仕事が途切れない7つのツボ』(青春出版社)を上梓したスタディサプリ社会科講師・伊藤氏に、フリーランスとして働くための準備のポイントについて語って頂きました。
フリーランス転身前に会社でやっておくべきこと
僕は現在、スタディサプリ(オンライン予備校)の講師という立場もあり、リクルート社で仕事をする機会が多いです。リクルートは、上司や同僚に「何がしたいの?」と聞かれる機会が多いことで有名な、元祖メガベンチャー企業です。
やりたいことを常に発信することにより、方向性が明確化していき、退社した後も「元リク」として起業し、古巣や取引先と良好な関係を保ちつつ(=仕事を受けつつ)、活躍する人がとても多い。
僕も常に「プロレスが好きで、詳しい」「レスラーになる気はないが関わりたい」と発信していたら、3年前に人を通じて団体の代表を紹介され、(やりたいことが明確化していたからこそ)すぐに意気投合して、今や正規のリングアナウンサーをしています。