パティシエのジアメイ・ルー氏(35)は今夏、米連邦捜査局(FBI)に自分は金融詐欺の被害者だと訴えたと話す。亡命した中国人実業家の郭文貴(Guo Wengui)氏や、ドナルド・トランプ米大統領の元側近で首席戦略官を務めたスティーブ・バノン氏とつながりがあるメディア企業の資金調達に関するものだ。ルー氏がニューヨークでFBI捜査官に面会した後、郭氏はオンライン動画の中でルー氏を厳しく非難したという。野球のバットを手にして、ルー氏を中国のスパイ呼ばわりし、「今に見ていろ」とすごんだ。ルー氏は自分を含め大勢の人々がGTVメディア・グループに投資するため、送金したと話す。郭氏の話では今春、GTVは数億ドルの資金を調達している。その後、詐欺被害に遭ったと確信した一部の人々が当局に通報したという。