上場会社の半分以上が
女性役員はゼロ

 今回は、上場企業の有価証券報告書の「役員の状況」に記載されたデータによる「女性役員比率が高い会社ランキング」をお届けする。

 対象としたのは国内すべての証券取引所に上場している企業3730社。東京商工リサーチの協力の下、2019年4月期~2020年3月期の数値を使い、ランキングを作成した。

 今回の結果で改めて分かったことの一つが、女性活用の遅れだ。

 3730社のうち、女性役員が一人もいない企業は実に1959社と、全体の半分以上を占めている。

 また、女性役員の合計人数は2490人で、全体の約6%にすぎないことも明らかになった。

 政府は2015年12月、「第4次男女共同参画基本計画」を閣議決定し、上場企業役員に占める女性の割合を「2020年までに10%を目指す」とした。

 だが、3730社のうち、女性役員の比率が10%以上の企業は1102社で3割程度と、現状では目標に遠く及ばない。

 一方で女性の役員登用が進む上位企業の顔触れは、果たしてどうなっているのか。早速、ランキングを確認していこう。