米金融界では、ゴールドマン・サックス・グループの共同経営者(パートナー)の座はかつて誰もが望むものだった。1999年の上場でパートナーは億万長者となり、2000年代の取引・買収ブームがまた新たな億万長者を生んだ。  だが金融危機後に給料は減り、パートナーの数は膨らんだ。ゴールドマンのパートナーは依然として上位1%の超富裕層にとどまるが、成功の象徴としての輝きは失われている。  デービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)はその輝きを取り戻そうとしている。事情に詳しい複数の関係者によると、来月昇進される予定の新たなパートナーの数は1990年代半ば以降で最も少ないとみられる。