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新型コロナの影響でいわゆる「コロナ倒産」が後を絶たない。だが、帝国データバンクの調査によると今年度上半期の倒産件数は過去20年で最低水準にまで減少した。その理由について解説する。(帝国データバンク情報部 丸山昌吾)

今年度上半期の倒産件数は
2000年以降で最低水準

 世界中で新型コロナウイルスの感染が拡大し、この上半期は新型コロナによって経済が一気に冷え込み、多くの経済指標が著しく悪化してきた。そうしたことから、企業の倒産が大幅に増加することが懸念されていた。ところが、倒産集計には予想と大きく違った結果が表れている。

 帝国データバンクの集計では、2020年度上半期の倒産は3955件となった。これは前年同期から5.2%減少したばかりでなく、2000年以降でも最少レベルの件数にとどまった。新型コロナの影響によって倒産する「新型コロナ関連倒産」が後を絶たないが、全体の件数は大きく減少した形だ。

 企業倒産は、昨年9月から件数が前年同月を上回る月が続き、倒産が増加する兆しが見え始めていた。

 それが減少に転じたのは今年5月のことだった。