空の旅への信頼回復に向けて、空港や航空会社が新型コロナウイルス感染症の搭乗前検査の提供に動いている。乗客は事前に検査を受けることで米国内の一部の州や多くの国が義務付けている14日間の隔離を回避できる。ハワイアン航空は搭乗前に自宅で行う唾液検査の提供を開始した。費用は150ドル(約1万5900円)で、乗客はビデオ通話による監視を受けながら唾液を自己採取し、検体を翌日到着便で送付する。カリフォルニア州のオークランド空港やコネティカット州ハートフォード近郊のブラッドリー国際空港などの空港は発券済みの乗客向けに検査センターを開設している。結果が出るまでに48時間かかるPCR検査と、精度はPCR検査に劣るものの、15分で結果が出る迅速検査の両方を提供しているところもある。アラスカ州では72時間以内の陰性結果を提示できない非居住者がアンカレッジに到着した場合、250ドルの検査を受けて、陰性の結果が通知されるまで自主隔離することを義務付けている。到着前に検査を受けなかったアラスカ州の居住者は無料で検査を受けるか、14日間、自主隔離する。
航空業界がコロナ検査提供、顧客呼び戻せるか
事前検査で「14日間の隔離」を回避できるというが――
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