農林水産省の支援を利用すれば
送料はかからない

 このKURADASHIに8月から出品をしている鶴岡食品株式会社(千葉県いすみ市)に取材を行った。同社は千葉県いすみ市で水産加工品の製造を行っている。創業50年余の水産加工品のメーカーで、銚子港に水揚げされた新鮮な魚介類を使った「しめさば」や「煮付け」などの商品が人気を呼んでいる。

 「コロナウイルスが広がり始めた2月末から出荷量が減っていきました。弊社はコンビニや生協、居酒屋に加えて、学校給食用にも販売していたため、給食中止でかなりの打撃を受けました。人口の多い横浜市や川崎市の学校にも納入していましたので、3月4月は受注がゼロになり、先行きに不安を覚えたほどです」(鶴岡食品株式会社専務・鶴岡宏介さん)

 同社のような食品メーカーは余った商品を冷凍保存するなどの対策を講じたが、コロナが長期化するにつれ倉庫が満杯になり、やむなく廃棄処分するケースも少なくなかった。

 鶴岡食品では緊急対策として自社でネット販売を始めることにした。

 「味や品質には自信がありましたので、お客様にも好評でしたが、送料がかかってしまうため、二の足を踏む方もいたのです。ネットで調べたところ、送料がかからない支援サイト(元気いただきますプロジェクト)があることを知り、出品を決めました。複数あるECサイトからKURADASHIさんを選んだのは、食品廃棄ロスの削減を目指しているという理念に共感したからです」(鶴岡さん)

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年間廃棄量は643万トン、フードロスが続く理由

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