ユーザーは「TABETE」アプリで事前決済を済ませ、期限までに店舗へ食品のレスキューに向かう

飲食店や総菜店で発生した
食品ロスを手軽に“レスキュー”

「新型コロナの影響で食材ロスが多く発生しています。レスキューお願いします!」

 お昼時を過ぎると、「TABETE(タベテ)」のアプリ・Webサイトには、こんなメッセージとともに飲食店や総菜店などから「多く仕込み過ぎた食材で作った丼物やお弁当」「作り過ぎたパンの詰め合わせ」「ひび割れや形が悪い菓子の詰め合わせ」などの“レスキュー依頼”が次々とアップされる。

 TABETEとは、まだおいしく食べられるのに捨てざるを得ない危機にある飲食店等の食事を、ユーザーが購入することによって“レスキュー”できるプラットフォーム。株式会社コークッキング代表 川越一磨さんが2017年に立ち上げたサービスだ。その背景には、「食品ロス」の問題がある。

 農林水産省および環境省の推計によると、本来食べられるのに捨てられる食品(食品ロス)は年間612万t(平成29年度推計値)。日本人1人あたり、毎日ご飯茶碗1杯分(132g)を無駄にしていることになるという。食品ロスを出すということは、作るために使ったエネルギーを無駄にするだけでなく、廃棄するためにまたエネルギーを使うことになり、地球温暖化の原因となる温室効果ガス排出量にも影響する。

 そんななか、食品ロスの削減は、国連が提唱するSDGs(持続的な開発目標)のターゲットにも盛り込まれている。昨年10月には「食品ロスの削減の推進に関する法律」が施行され、食品ロスの問題に国を挙げて取り組んでいこうという動きもある。