米大統領選の終盤レースは、3つの討論会に関するストーリーで語ることができる。実際に行われた初回の討論会、中止となった討論会、そして正念場となる来週開催の討論会だ。いずれもトランプ、バイデン両陣営の最後の訴えを明確にする役割を果たしている――そして、この激動の1年を締めくくるのにふさわしい異例の幕切れを象徴する。まず9月29日に、ドナルド・トランプ米大統領と民主党のジョー・バイデン候補の最初の討論会が行われた。それは、近代の大統領選で最も混迷ぶりが目立つ無秩序な討論会となり、現職のトランプ氏にマイナスに作用した。自身の攻撃的スタイルを全開にしたトランプ氏は、レースがちょうど終盤に差し掛かったところで、支持率を落としてしまった。
米大統領選、レースを象徴する討論会の記憶
激動の1年を締めくくる異例の幕切れに
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