米国人はかつてないほど二極化している――少なくとも一部の尺度で見れば。相次ぐ研究結果が示すのは、ソーシャルメディア(SNS)がこの傾向を加速させていることだ。多くの政治学者はSNSによって米国が引き裂かれていると懸念する。この問題をどう解決すべきかは明らかでない。そして最新の研究によれば、たびたび提案される解決策――ユーザーを異なる立場のコンテンツにも触れさせる――が、実際には事態を悪化させかねないことが分かった。SNSは過激な意見を増幅させる効果があるためだ。選挙の投票日が近づき、フェイスブックやグーグルが人々の見聞きするものに広範な影響力を持つことが米議会の調査で改めて強調され、二極化の長期的傾向が米国をさらなる分断に向かわせるという状況の中で、SNS企業がわれわれの分断または結束にどのような役割を果たすかが新たな緊急性を帯びた問題となっている。デューク大学のクリストファー・ベイル教授(社会学)はこう指摘する。
SNSが分断をあおる? それは本当か
解決策と思われていたことが実際には事態を悪化させかねないことが判明
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