米司法省は21日、オピオイド系鎮痛剤「オキシコンチン」の販売を巡り、製造元の米製薬大手パーデュー・ファーマが83億4000万ドル(約8710億円)の和解金を払うことで合意したと発表した。破産手続き中の同社に対し、オピオイド危機を巡り同社を提訴している自治体や州への将来の利益還元に道を開く措置だとしている。和解により、パーデューのオピオイド鎮痛剤の販売・流通を巡る連邦検察の数年に及ぶ刑事・民事捜査が終了する。ただ、和解金の額はおおむね名目的なものだ。同社の資産は80億ドルよりはるかに少ないため、当局への支払額は2億2500万ドルとし、残りの大半は州や郡、アメリカ先住民部族への支払いに充てるとみられている。