ナンシー・ペロシ米下院議長(民主、カリフォルニア州)とホワイトハウス当局者は22日、新型コロナウイルス追加経済対策を巡る協議が長引き、大統領選前の法案成立に向けた道筋が見えないことについて釈明した。ペロシ氏とスティーブン・ムニューシン財務長官が協議している約2兆ドル規模の経済対策は、大統領選まで2週間を切るという時間的制限に加え、共和党が過半数を占める上院の抵抗にも直面している。そのため議員の多くは、何らかの合意がまとまってもそれについての審議は最短でも選挙後になることがほぼ確実で、越年(えつねん)する可能性もあると考えている。ペロシ氏はこの日、ムニューシン氏との協議で双方の意見の隔たりが徐々に埋まり続けていると述べた。ホワイトハウスは今週、経済対策の規模を約1兆9000億ドルまで引き上げ、下院民主党が求める2兆2000億ドルに近づいた。