Photo:Edward Berthelot/gettyimages
――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」
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裕福な人々はこれまで、旅行先でブランド品を購入していた。今では「どこにも行けないから」ブランド品を買っているのかもしれない。
仏高級ハンドバッグメーカーのエルメスは22日、第3四半期に業績が成長軌道に戻ったことを発表した最初の有名高級ブランドとなった。為替変動の影響を除いた売上高は前年同期比７％増。エルメス株の評価を行っているアナリストは小幅減を予想していた。
エルメスの回復の大部分は中国人の顧客によるものだが、全てではない。エルメス、そして先週第3四半期決算を発表した仏同業のLVMHモエヘネシー・ルイヴィトンにおいて、この夏の地元欧州と米国の消費者の需要の高さは驚きだった。エルメスの米州地域での売り上げは、ハワイのブティックが8月以降閉鎖されているにもかかわらず、前年をわずか5.2％下回る水準にとどまった。欧州の消費者が、エルメスの地元市場での観光客需要の落ち込みを埋め合わせている。
