【ワシントン】ドナルド・トランプ米大統領は、9月29日に行われた民主党のジョー・バイデン候補との初回テレビ討論会を終えてからの1週間、2つの大きな問題に直面していた。
まずは討論会での自身のパフォーマンス。会場から戻る機内で、身内やスタッフに「素晴らしい出来だった」と語るトランプ氏に対し、周囲はほぼ誰も諭そうとはしなかった。だが翌日には、トランプ氏の娘婿で大統領上級顧問のジャレッド・クシュナー氏が、初回の討論会で見せたような怒りに満ちあふれた攻撃的なスタイルについて、率直に意見を伝えるよう、トランプ派の関係者らに懇願した。その電話の内容に詳しい関係筋が明らかにした。その後公表された世論調査では、討論会により、トランプ氏が支持率を落としたことが裏付けられた。