ナイキPhoto:Cindy Ord/gettyimages

――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

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 ナイキが見事な回復を遂げている。

 6-8月期(第1四半期)の売上高は前年同期比ほぼ横ばいと、アナリスト予想の14.4%減に比べ堅調な業績となった。オンライン販売能力が実証されているにもかかわらず、3-5月期は38%も落ち込んでいた。

 6-8月期中に米大リーグなど大型スポーツイベントが一部再開され、スポーツ用品やアパレルへの関心が高まったことは恐らく追い風になっただろう。ナイキは新商品の発売も続け、初のマタニティ専用コレクションや新たなヨガ商品などを出したが、いずれも好評だった。同社は22日、通常取引終了後の電話による決算説明会で、戦略的焦点としている女性向けアパレルは男性向けを上回る成長となったと述べた。