米バリュー投資家の苦悩、ファンド閉鎖もPhoto:Noam Galai/gettyimages

――筆者のジェイソン・ツヴァイクはWSJパーソナル・ファイナンス担当コラムニスト

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 バリュー投資の死について不平を言うこともできるが、それについて何かをすることもできる。

 割安な株を買って、素晴らしいリターンが得られるまで保有する投資手法は、あまりにも長いこと市場で出遅れている。このため実践者のほとんどは、いかに悪い状況かを語り、いつになったら良くなるかを臆測しているだけのようだ。

 だがテッド・アロンソン氏のような人もいる。彼は投資家に100億ドル(約1兆0500億円)を返金し、フィラデルフィアに拠点を置く投資ファンドAJOを閉鎖するところだ。AJOは30年余りにわたって、年金基金や大学の寄付基金など機関向け資産運用事業でしばしば最上位の成績を上げてきた。だが、もはや最上位には入っていない。