芸術学部
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新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、全国の劇場やイベントホールで入場者数に制限をかけていたが、9月以降、徐々にではあるが制限緩和の動きが出始めている。とはいえ、ここに至るまでに多くの上演作品が中止に追い込まれ、現場の第一線で活躍するプロですら、仕事がないという状況だ。その影響は、芸術分野を専攻する大学にも及んでいる。舞台芸術を学ぶ学生たちに今何が起きているのか。玉川大学芸術学部パフォーミング・アーツ学科准教授の多和田真太良氏に話を聞いた。(清談社 中村未来)

自宅での声出しやダンス
近隣迷惑に委縮する学生たち

 緊急事態宣言が発令されて以降、全国の大学は休校。対面授業はなくなり、オンライン授業へと切り替えられた。新入生たちが一度もキャンパスに足を運ばないまま、大学生活が始まったことは、ニュースで報じられている通りだ。

 どの大学も突然の事態への対応に追われるなかで、特に頭を抱えたのが実技科目を中心とした学部。その一つが芸術系大学だ。東京都町田市にある玉川大学は、演劇や舞踊、そのほか舞台芸術に関わるスタッフワークを学ぶことのできる芸術学部を擁する。1年生から4年生まで、舞台芸術に関する座学のほか、実技科目も多くあり、年に数回、学内外のスタジオや劇場を使って観客を入れての公演が行われる。

 しかし、新型コロナウイルスの影響により、ほかの大学同様、学生の入構が全面禁止になると、当然公演は中止に。実技系科目も、オンラインツール『Zoom』を介して行われることになった。多和田氏は言う。