全国の大学で「原則オンライン授業」となったが、その質が問題視されている。そこで“双方向型授業の第一人者”ともいわれる立教大学の中原淳教授のオンライン授業に潜入。 本特集『コロナで激変!大学 序列・入試』(全14回)の#7では、学生が満足できる、質の高いオンライン授業の形を探る。(ダイヤモンド編集部 藤田章夫)
中原教授のオンライン授業は
何が違うのか
7月11日土曜日の午前8時50分。今春、立教大学大学院経営学研究科に日本で初めて誕生した「リーダーシップ開発コース」の授業が、オンライン会議サービスのZoomを使用して始まった。
この日は、4月から始まった「リーダーシップ・ウェルカム・プロジェクト」の最終日。このプログラムは、春に入学した新大学院生が4人一組のチームをつくり、3カ月かけてチームで課題解決に取り組むというもので、2年間のカリキュラムの取っ掛かりとなる大事なプログラムだ。
この日の受講生数は19人。教員側は立教大学経営学部の中原淳教授を中心にして、藤澤広美助教や事務局スタッフが授業をサポートするという態勢を取っている。
では、実際の授業を見ていこう。