では、どういう話題を選べばいいのか。正解は、「自分自身のエピソードや体験談を話す」だ。「今回の台風はひどかったらしいですね。全国各地で被害が出ていると聞きました」ではなく、「今回の台風、ゴーゴーと風がすごくて。夜、寝られなかったんですよ」「頑丈だと信じてたマンションなんですけど、今回ばかりはヒヤヒヤとしました」と、自分の感情を交えて話してみよう。「ゴーゴーと」「ヒヤヒヤ」など、擬音(オノマトペ)を使うのも効果的だ。

 自分の感情を話すと言っても、派手なエピソードを用意する必要はないし、笑えるネタでなくてもいい。ごくごく普通の話でいいので、「体験したこと」と「感じた気持ち」をセットで話すようにしよう。きっと、相手との距離が近づくはずだ。

◇沈黙の対処法

 会話が続かず、シーンとしてしまったらどうすればいいか。慌てて他の話題を持ち出すのはやめておこう。まったく気持ちをやり取りできないからだ。

 お互い沈黙してしまったら、まず、会話のペースを落とす。多少の沈黙を恐れず、ゆっくりと、トーンを抑えて低い声で話すようにしよう。

 そうした上で、自分の話をする。話が盛り上がらないのは、ニュースや時事ネタなど、自分たちには関係のない話ばかりしているからだ。自分たちにとって「近い話題」なら、話は途切れないものだ。「実は昨日、うちで飼ってる犬が、体調を崩しまして」でもいいから、自分が体験した出来事を話してみよう。

◆初対面の人との雑談
◇名前の由来を尋ねる

 初めて相手の名前を聞いたときは、話を広げるチャンスだ。ありがちだが、そこで同じ名前の知人の話を始めてしまってはならない。本当に親戚だったとき以外、この切り口で盛り上がることはないからだ。

 名前をフックにするなら、名前の由来を尋ねてみるのがおすすめだ。「珍しい苗字ですね。どちらのご出身なんですか」「○○さんっていいお名前ですね」などと話していくと、自然と掘り下げられる。聞けば聞くほど奥が深いし、その人だけのオリジナルストーリーがある、初対面にうってつけの話題である。