元マッキンゼーで、現在は経営者へのエグゼクティブコーチング、人材戦略コンサルティングを行う大嶋祥誉氏が、新刊書『マッキンゼーのエリートが大切にしている39の仕事の習慣』を上梓。本書からの抜粋で、今日から即役に立つ、働き方の基本について紹介していく。今回は、上司に対するコミュニケーションについて。忙しそうな上司に「報・連・相」を行う際に、どう声掛けすべきなのか。
忙しそうな上司に
どうやって話しかけるか
上司と部下の関係で、最も摩擦が生じやすいのは、「報・連・相」。つまり報告、連絡、相談をするときです。
この際のコミュニケーションのとり方が、その後の仕事の円滑度を決定する、と言っても過言ではありません。
組織やチームで仕事をするときに「報・連・相」は欠かせませんが、アプローチや「報・連・相」の中身に工夫がなければ、お互いの時間をムダにしてしまいます。
まずは、正しいアプローチのポイントを考えてみましょう。
あなたの上司は、数々のプロジェクトを抱え、毎日忙しそうです。離席が多く、戻ってもすぐに集中して電話のメモを処理し、パソコンで作業をはじめます。
いまあなたは、どうしても上司にまとまった時間をもらい、明確な判断を仰がなければ、仕事が前に進まない状況です。仕事が滞れば、指示した部長自身も結果的に困るはず。
そこで、部長が席に戻って一息ついていた好機をとらえ、スーッと寄っていき、こんな言葉で話しかけました。