新型コロナウイルスがごくわずかまで減少した国や比較的抑制できている国と、そうでない国との間で、新たな経済格差が広がりそうだ。金融市場でもそうした格差はますます顕著になるだろう。2日発表された10月の購買担当者指数(PMI)は期待が持てる内容だった。台湾と中国は着実に景気拡大を示す領域を維持しており、韓国も1月以来、初めて拡大を示唆する水準となった。日本は依然としてその水準をわずかに下回っているが、その差はさほどでもない。いずれも今後数カ月は欧米向けの輸出が痛手を受ける可能性はあるものの、欧州諸国とは異なり、今春のような痛みを伴う経済的混乱が繰り返される可能性は――もちろん皆無ではないが――低い。感染者数はほぼゼロ、もしくは低水準に減少し、その水準で持ちこたえている。