開発中の新型コロナウイルスワクチンが安全かつ有効なものかどうかについては、近く一定の答えが出るだろう。だが投資家はまだ、最終的な答えが出ることを期待し過ぎないほうがよさそうだ。米製薬大手ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は先週、最終段階のワクチン臨床試験について、治験参加者の登録がほぼ完了していることを明らかにした。臨床試験参加者のうち32例の結果が確認された時点で、独立データモニタリング委員会が、治験期間中4回行われることになっている分析のうち、最初の中間データ分析を実施する。これらの結果は早ければ今週中にも判明する可能性がある。ブーラCEOによると、安全性データが確定すれば、ファイザーは早ければ11月第3週にも米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請することが可能になり、ワクチン配布が可能になる。