当時はベトナム戦争の終結で防衛費が削減され、防衛産業の株価は1ドルや2ドルで取引されるほど著しく落ち込んでいた。
しかし、私は「これからの軍事は電子戦の時代になり、ロッキード社が重要な役割を果たす」と読んでいた。
そんな折、私は投資家が集まるある夕食会に出席した。数多くの名の知れた投資家が集まり、投資のアイデアについて議論していた。
私はその中の最年少で、かつ最も経験の浅い投資家だったが、「ロッキード株を買うべきだ」と発言した。
すると、テーブルの反対側にいた賢い投資家として当時、有名だった男性が皆に聞こえるように「誰がそんな株を買うものか」と話した。
とても恥ずかしい思いをしたが、その後、ロッキード株が100倍になると彼は何も言わなくなった。