9日の米株式相場は急上昇して始まった。新型コロナウイルスのワクチン開発に進展が見られたほか、米大統領選でジョー・バイデン民主党候補が勝利したことを受け、これまで大きな打撃を受けていた銘柄が大きく買われている。米東部時間午前10時20分過ぎ時点では、ダウ工業株30種平均は前週末比約4.5%高。一時5.7%高の2万9933ドルまで買われた。S&P500種指数は約3.3%高、ナスダック総合指数は約1.8%高で推移している。米ファイザーと独バイオンテックが開発中のコロナワクチンについて予想を上回る予防効果が示されたと発表したことで、買いに弾みが付いている。コロナ流行で打撃を受けていた航空株や旅行関連株、銀行株の上げが目立つ。一方、これまで堅調に推移してきたハイテク大手はさえない。また、ブレント原油先物は7%超上昇、欧州の銀行株も急伸している。