大塚久美子社長大塚久美子社長(2020年6月19日撮影) Photo:JIJI

大塚家具の大塚久美子社長が辞任を発表した。過去の業績について、経営責任を明確にすることが理由のようだ。コンサルティング業界に長く身を置いた筆者から見ると、その経営アプローチは、未熟な若いコンサルのやり方と重なって見えてしまう。(リポタ株式会社代表取締役、経営コンサルタント 中野豊明)

「コンサルの目線」で見ると気になる
大塚久美社長の経営のアプローチ

 大塚家具の大塚久美子社長が、過去の業績の責任を明確にすることを理由に社長と取締役を12月1日付けで辞任するとの報道がなされた。

 社長就任の際には、大塚家具の創業社長で父の大塚勝久氏との「骨肉の争い」が話題となったが、以降、大塚家具は赤字を続け黒字化を果たすことなく退任するに至ってしまった。

 大塚久美子社長の経営手腕については、内部の社員やごく近しい関係者でないと的確な評価は行えないと思うが、「コンサルの目線」で見ると非常に気になることがある。

 それは、大塚久美子社長の経営のアプローチが時として「未熟な若手のコンサルタントのやり方に非常に似ていたのではないか」ということである。