「心が痛んでいる時、それはもう、風邪と同じです。休みましょう」
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話題のWEB漫画家・やしろあずき氏が
真面目すぎて自分を消費しているすべての人に贈る1冊
『人生から「逃げる」コマンドを封印している人へ』より特別に一部公開します。

「就職したらとりあえず3年は働け!」に従ったら訪れる残念な結末

身体の不調と同じくらい、心の声にも耳を傾ける

 僕は学生の頃、学校でなにか嫌なことがあって「今日は行きたくないな…」と思うことが結構あったんですけど、そういうのって親にはなんか言い辛いじゃないですか。でも親って凄いもので、子どもの家での雰囲気なんかで「なにかあったな」と察するんです。

 そこで悩みを少し打ち明けたら「今日は休みな。辛いことがあったら無理せずに心を休ませないと。それはズル休みじゃないよ」と言ってくれて、あぁ、心が辛い時も体調不良なんだなと思うことができたことで、かなり救われた記憶があります。

 昔から「就職したらとりあえず3年は働け」と美徳のように言われてるじゃないですか。あの言葉、僕めちゃくちゃ嫌いなんですよね。

 なんだその美徳。全然美しくねぇよ。

 もちろん自分に合っている会社にいるならそれは素晴らしいことなので、ぜひ3年以上勤めていただきたいのですが、この美徳があまりにも広まっているので、自分に合っていなかったり、超絶クソブラックな会社に勤めている人の「逃げる」コマンドを奪っていると思うんです。

 人生の中で3年ってめちゃくちゃデカいんですよ。その貴重な3年を自分に合わない、辛くて辞めたいと思いながらも我慢しろなんて、めちゃくちゃ無駄な話じゃないですか。

 奴隷じゃないんだから。

「この会社好きだな。自分に合ってるな」って大体3ヵ月くらい勤めていたらなんとなくわかってくると思うので、それくらい働いて自分に合っていないと判断したら辞めてしまってもいいんじゃないかなと思います。

 とはいっても10社連続で半年以内に辞める、みたいなのはさすがにヤバいと思うので、「この会社のここが自分に合わなかった」とキチンと分析して次の就職に活かせば、いつかは自分に合った環境に巡り合えるんじゃないでしょうか。

「とりあえず3年」という、誰が決めたかもわからない蜃気楼みたいなゴールを目指すよりも、「副業してこれだけお金を貯めたら辞めよう」とか「勉強して、この資格を取ったら辞めよう」みたいに自分でゴールを設置するのがめちゃくちゃ大事だと思います。

3年は我慢? いや、本当に辛かったら3秒で逃げろ!

(本原稿は『人生から「逃げる」コマンドを封印している人へ』<やしろあずき著>の抜粋です)