「心が痛んでいる時、それはもう、風邪と同じです。休みましょう」
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“真面目すぎて自分を消費しているすべての人に贈る1冊”
『人生から「逃げる」コマンドを封印している人へ』より特別に一部公開します。
僕が思う「社畜」の定義
最初に言っておきますが、別に僕は休日出勤に否定的なわけではありません。
ただ、「休日出勤を誇らしげに語る人」や「休日出勤している人を偉い、頑張っている、と評価する社会」がめちゃくちゃ死ぬほど嫌いなだけです。
昔と比べれば、世間的にはこういった考えの人がかなり減ったように見えますが、それはネットからそういった話題が消えただけであって、まだまだ根強くその文化が残っているように感じます。
よく「俺らが若い頃はもっと残業も休日出勤もしてたんだぞ!」と、自慢げに話してくる人がいるじゃないですか。
それはまぁ別にいいんですよ。知らんけどね。キミ達の時代の話なんてこっちはどうでもいいし、知らんけどね。まぁいいです。
ですが、そこに「だからお前らも残業して休日出勤しろ」と加わるともうダメ。これはダメです。だって知らんもん。
普通さ、普通よ?「だからお前らに同じ思いをさせたくない。早く帰ってね」ってなりません? そうあるべきでしょ。普通は。
ちなみに、僕なりの社畜の定義ですが、なにも残業や休日出勤をしている人全員を社畜だなんて思っていません。今の仕事が好きで、楽しく働きながら必要な残業や休日出勤をしている人は社畜ではないと思います。そういう人は逆に羨ましいです。僕はそうはなれなかった人間なので。
仕事も残業も嫌で、「辞めたいな…」と思いつつも「逃げる」コマンドから目を逸らし、やがて他の事を考えられる余裕もなくなるほどに追い詰められ、気付いた時には心身ともにボロボロ。
転職をしようにも「他に自分が働けるところなんてあるのか…?」と自暴自棄になってしまう…。そのような人がいわゆる「社畜」に値してしまうのかな、と思います。
そこまでいってしまったら、もうとりあえず逃げてしまうというのも手ではないでしょうか。
重ねて言いますが、残業や休日出勤自体を否定するわけではありません。ただ、僕は休日出勤がゴキブリより苦手です。休日に出ないとなんともならない事態だったら仕方がないと思いますが、そういう事態もゴキブリより苦手です。
ついでに朝起きて会社に行くのもゴキブリより苦手です。
(本原稿は『人生から「逃げる」コマンドを封印している人へ』<やしろあずき著>の抜粋です)