何歳までこの会社で働くのか? 退職金はどうもらうのか? 定年後も会社員として働くか、独立して働くか? 年金を何歳から受け取るか? 住まいはどうするのか? 定年が見えてくるに従い、自分で決断しないといけないことが増えてきます。
会社も役所も通り一遍のことは教えてくれても、”あなた自身”がどう決断すれば一番トクになるのかまでは、教えてくれません。税や社会保険制度の仕組みは、知らない人が損をするようにできています。
定年前後に気を付けるべき「落とし穴」や、知っているとトクする裏ワザを紹介したシニアマネーコンサルタント・税理士の板倉京先生の話題の著書「知らないと大損する!定年前後のお金の正解」から、一部を抜粋して紹介します。本書の裏ワザを実行するのとしないのとでは、総額1000万円以上も「手取り」が変わってくることも!

退職金を絶対に減らしたくない人におすすめの投資とは?コツコツ増やしたい人におすすめなのは? Photo: Adobe Stock

 前回、退職直後の退職金の運用のおすすめとして、この時期だけ金利が1000倍になることもある「退職金専用定期」をご紹介しました。

 ただし、これは時期が限られますので、その後も、絶対に退職金を減らさずにコツコツ増やしたい人には、キャンペーン時期を狙った個人向け国債の購入もおすすめです。キャンペーンはひと頃に比べて、減ってしまいましたが、国債を購入することで、一定のキャッシュバックや特典を金融機関が打ち出すことがあります。

 個人向け国債を購入するなら、変動10年国債がおすすめです。変動といっても、0・05%の金利が最低保証されています。変動金利なのでインフレにも対応できます。国債は、1年を超えるといつでも途中解約できて、途中解約しても実質元本割れのリスクもありません。

意外とおトクな地元の信用金庫のキャンペーンもチェック

 意外と知られていないのが、地元の信用金庫が行っている期間限定のキャンペーンです。信用金庫は、これまであまり縁がなかった人もいるかもしれませんが、特産品や商品券・宝くじなどがもらえる定期預金など様々な商品があります。

 年金の受取口座を信用金庫にすると、開設した時点でキャッシュバックが受けられたり、誕生日のプレゼントや旅行券などがもらえるサービスが受けられることも! なんでも相談ができる窓口などのサポートも充実しています。定年退職後、一つはお近くの信用金庫に口座を持つことをおすすめします。