航空会社や航空機メーカーは新型コロナウイルスの感染防止策として、旅客機の外から客室内に常に新鮮な空気を取り込み、強力な喚起を行っていると宣伝してきた。しかし除氷中は空気の流れが抑制されることは知っておいたほうがいい。除氷はたいてい10~20分で終わるが、冬のような気象状況の中で離陸するには欠かせない作業だ。融氷液を機体に噴霧するときは、煙や液体が機内に入らないように外の空気を遮断する。客室内の空気は再循環を続け、病院で使用されているものと同等のレベルでウイルスを補足するフィルターでろ過される。航空会社や航空機メーカーは、除氷中、乗客への影響はないと言い、客室内の状況を研究したことのある公衆衛生の専門家もおおむね同意見だ。