米消費者支出が最悪のタイミングで鈍化している。米商務省が17日発表した10月の小売売上高は前月比0.3%増となり、伸び率は9月の1.6%を大きく下回るとともにエコノミスト予想の0.5%にも届かなかった。衣料品店、スポーツ用品店、デパートなど複数の販売カテゴリーで明らかな減少がみられた。エコノミストが消費者支出の基調的なペースを追跡するのに使う「コントロールグループ」の売上高はわずか0.1%増にとどまった。これはガソリンスタンド、カーディーラー、建材、フードサービスといった分野を除いたものだ。多くの点で、小売売上高の弱さは驚くべきことではなかったはずだ。多くの人が失業したままであり、政府が春に実施した刺激策で経済に注入された給付金の多くはもう使い果たされている。それでもエコノミストは、アマゾン・ドット・コムが有料会員向け大型セール「プライムデー」を先月にずらして実施したことや、ウォルマートやターゲットなどの競合他社がオンラインでのホリデーセールを早めに展開していることが支援材料になり、売上高の勢いはもう少し続くものだと考えていた。
米小売売上高の鈍化、クリスマス前の悪夢か
年末商戦の見通し暗く
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