部下を成長させる上司は
ひたすら部下を認める

 部下の能力を最大限引き出すためには、部下を「認める」ことが何より大切です。「褒める」と似ていますが、じつは大きく違います。

「認める」とは、その人の存在そのものを認めることです。その人のすばらしさを知っているということ。

 一方、「褒める」は、こちらが期待したことを、その部下が達成したときに行うもの。いわば、条件つきなのです。

 人は、条件つきで褒められるより、存在そのものを認めてもらっていると感じたときにこそ、やる気のスイッチがオンになります。そして、成長していくのです。

 部下を成長させる上司とは、部下を「認める」上司のことなのです。

 部下を認め、共感しながら、インスパイアする、とても簡単な方法があります。

 部下を、とにかく認めて認めて、認めまくることです。

「この部下の強みは何か?」を見つけるのです。どんな部下でも、その人が本来持つすばらしい特質があるものです。

 それぞれの部下の強みを、最低10個リストアップしてみてください。

 そして、その強みを、部下自身に伝えてみるのです。

「○○くんはいつも元気で、周りを明るくしてくれるね。それはきみの才能だよ」

 そう言われた部下は、認められている、共感を得られたと考え、居心地がよくなって能力が引き出されます。認めてくれた上司を信頼するようにもなります。

 大切なのは、成果を出したから認めるのではなく、その部下のありのままの存在を認め、それをちゃんと知ってるよ、感謝してるよ、と伝えることです。

 つい怒ってしまいがちな上司には、一度、相手がだれであろうと「過剰に認める」くらいの勢いで接してみることをおすすめします。