次に、貯蓄の状態を確認してみましょう。Zさんが現在保有している金融資産は、銀行の定期預金4000万円、株式1000万円、奥様の貯蓄が1000万円です。合計すると6000万円になります。2人の子どもは既に独立していますが、二男には結婚と自宅建築費で1000万円ほど援助したいとの希望があります。

 ちなみに、長男への援助の記載はありませんでした。諸事情は分かりませんが、二男だけへの援助ですと将来の相続時にもめるケースがあることは認識しておいてください。

 今回の試算では二男への援助だけとしますが、ご自身が住んでいる自宅のリフォーム費用も考えておく必要があるでしょう。また、車に乗られているなら買い替えの費用も考えておかなければなりません。車の保有などの記載がないことから、試算ではリフォーム費用のみ500万円を計上します。

 一時的な費用は合計で1500万円になりますが、不確定要素があることから2000万円として試算を続けます。先の6000万円から一時的な支出2000万円を差し引くと残りは4000万円。60歳からは年間50万円の赤字、言い換えれば毎年50万円を取り崩すことになるので、年金を受け取れる65歳までの5年間で250万円を取り崩すことになります。3歳年下の奥様は何歳までパートを続けられるかは分かりませんが、60歳でパートを辞めるとしましょう。すると、Zさんの63歳~65歳までの2年間、奥様の収入がなくなることから240万円の取り崩しが発生することになります。合計すると490万円となり、65歳時点の金融資産額は3510万円になります。