ドナルド・トランプ米大統領,大統領選Photo:The Washington Post/gettyimages

【ワシントン】ドナルド・トランプ米大統領は大統領選の結果を覆そうとする試みに一段と注力しているほか、敗北を認めないことに異議を唱える共和党関係者への攻撃を強めている。ただ複数の重要州では選挙結果を正式に認定する期限が迫っており、法廷闘争で勝利する道筋は閉ざされつつある。

 民主党のジョー・バイデン前副大統領の勝利を無効にしようとするトランプ氏の取り組みは、米国の近代史上、例を見ない。また共和党の議員や州知事の間に軋轢(あつれき)をもたらしており、トランプ氏の顧問の多くも、ふんぎりをつける用意があると話している。

 大統領選からおよそ2週間、共和党の有力者らはトランプ氏には訴訟を起こす権利があるとして擁護する立場を示してきた。だがここにきて、勝ち目のない法廷闘争を続けていることに加え、選挙は公正に行われたと主張していた国土安全保障省(DHS)のサイバーセキュリティー担当幹部を解任したことなどを巡り、トランプ氏への反発が強まっている。顧問らの間では、このまま選挙結果の受け入れを拒否し続ければ、数百万人のトランプ支持者に誤った希望を与えることになりかねないとの懸念も浮上している。