中国当局はこのほど、著名起業家の孫大午氏(66)を拘束し、孫氏が経営する企業を支配下に置いた。土地の所有を巡り、国有農場との間で長年くすぶっていた対立が逮捕の引き金となったとされており、民間産業への国家支配や法の支配を巡り、再び議論が活発化している。  孫氏の家族や会社幹部らによると、孫氏と会社は、河北省・保定市の国有農場との間で土地を巡り、長年にわたり公然と対立していた。  内情に詳しい関係筋によると、孫氏と複数の会社スタッフは先週、暴動や事業妨害を起こした容疑で拘束された。その後、地元当局者は、病院や中学校を含め、少なくとも孫氏の事業の一部を支配下に置いた。