新型コロナウイルスの感染拡大が始まって数カ月後、ニック・ポポフ氏は全従業員参加のビデオ会議でなりふり構わず本音を打ち明けた。自分は疲弊しきっていると。米オンラインチケットサービス会社イベントブライトのエンジニアリング・ディレクターを務める同氏は何日も家を出ないことがたびたびあり、その間もビジネスチャット「Slack(スラック)」の通知音が鳴り続けていたと話す。友人や同僚に直接会いたくて仕方がなく、カリフォルニア北部のセコイアの森の中を妻とハイキングしても、元気が戻ることはなかった。「燃え尽き症候群は知らぬ間に進行する」とポポフ氏は話す。「非常にゆっくりと忍び寄るため、不意打ちを食らうことがある」
コロナで「燃え尽き」阻止せよ、米企業の工夫
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