ロシアは自国で開発した新型コロナウイルスワクチン「スプートニクV」を1回当たり10ドル未満という低価格で他国に販売しようとしている。ロシア政府は海外における経済・政治的な影響力を強めようとする中、一部の欧米諸国が開発したワクチンを下回る価格に設定する。ロシアの政府系ファンド(SWF)であるロシア直接投資基金によると、ブラジル、エジプト、メキシコを含む少なくとも20カ国が、ロシアからワクチンを購入する契約を結んでおり、50カ国以上が12億回分余りのワクチンを求めている。同基金の責任者、キリル・ドミトリエフ氏は24日、「海外市場へのスプートニクVワクチンの出荷を始める準備ができている」と述べた。